DIVERSITY SYMPOSIUM
ダイバーシティ座談会
ダイバーシティ座談会〜男性編〜
一人ひとりのバックグラウンドを活かす、
ジャスティンの多様性
-
種田 宗司
代表取締役社長 -
別府 満
-
具 冠成
-
大久保 幸夫
新卒入社からジャスティン一筋の別府さん、国を超えて活躍する具さん、60代からのセカンドキャリアを歩む大久保さん。
それぞれのバックグラウンドを活かし、ジャスティンで多様な働き方を叶える3名に種田社長がせまります。
-
三者三様の生き方、働き方
社長/まずはみなさんに自己紹介をしていただきましょうか。
別府/私は、ジャスティンが村上工業から社名変更した2005年というメモリアルな年に新卒で入社しました。松山営業所に始まり、様々な部署を経験して今に至ります。
具/私は2010年に留学生として来日し、愛媛大学を卒業後に新卒で入社しました。グローバル営業部、それから別府課長の下で企画兼営業を経験しましたが、家庭の事情もあり一度退職をしました。社会人経験はジャスティンが初めてだったので、一度外の空気を吸いたいなというのもあって(笑)。家族のいる松山市でいくつか別の仕事に就いたのですが、その間も当時の上司が「どうしてる?」と定期的に連絡をくれて気にかけてくださっていて…。ちょうど悩んでいる時に声をかけていただき、意を決して再入社させて頂きました。
社長/ジャスティンに戻ってきてくれた決め手は?
具/ジャスティンはすごく気持ちよく仕事ができる会社で、他の会社も経験した上で、自分に一番合っていると感じました。働きやすい環境ですし、自分が貢献できる実感があります。
大久保/私は前職である材料の製造をしていたのですが、当時からジャスティンとは仕事上のお付き合いがありました。60歳を迎えた頃、その加工に力を入れ始めていたジャスティンから経験者が欲しいとお話をいただき、私もまだまだその材料の加工に取り組みたいと思っていたので、入社しました。観音寺事業所の工場で、工場改善の基本となる5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)や、オペレーターのスキルアップに取り組んでいます。
社長/世の中的にはシニアの活用と言いながら、うまく行っているケースばかりじゃないと思うんです。
同じ会社での再雇用は描きやすいですが、外から来てもらって新しいやり方を注入するというのは本当にできるのかと思っていましたが、できました(笑)。これは大久保さんだからこそできたことだと思います。
元気なうちは70歳でも80歳までも活躍していただきたいですね。
-
それぞれのキャリアパスにみる、ジャスティンの多様性
社長/それぞれのキャリアパスにおける話を聞いてみたいと思います。別府さんは結構異動が多いですが、自分の中でキーとなった異動は?
別府/入社から15年以上になりますが、これまでキャリアパスの段階で役職に見合った成長のための指導や課題、環境を含めて会社に用意していただきました。だから私は、それにどこまで貢献できるかを常に考えています。特にキーとなったのは、単身赴任で東京営業所を任せて頂いたことですかね。
社長/2016年の夏に東京のグループ会社に人を送るか東京に営業所を作るか。2つの選択肢があったのですが、東京営業所を立ち上げる方向にスライドしました。そういう先発隊としてやはり最初に思い浮かぶのは別府。かつ、相談した際にその期待に対して俺でしょと応えてくれる。頼もしいですよ。
別府/部署をいろいろ経験させていただけるのは会社から期待を受けてのことだと思っているので、それぞれの部署でできることを日々考えてきた、ただそれだけです。そのときにできることを全力でやる。それを支援していただいているのでありがたいです。単身赴任になった際も、家族ぐるみで気にかけてくださるので本当に感謝しています。
社長/大久保さんには、ジャスティンで第二のキャリアを過ごして4年経ちますが、実際のところを聞いてみたいですね。ドキドキしますが(笑)。
大久保/入社して3ヶ月くらい経ったころだったかな。妻から「今の会社気に入っとるんやね。ええとこなんやね」と言われたんです。なんでと聞いたら「顔色が違う」と(笑)。元気になっとると言われて。今ではストレスゼロです。
社長/どんなところがいいなと思ってくださってるんですか?
大久保/61歳で入社して、ものの一週間で溶け込めたんですよ。周りの雰囲気、職場環境…工場長が気を遣ってくれたこともあってすんなり入っていけて、前の職場と変わらないくらいすぐに仕事に入れて。あれ、何年ここにおったんやろう(笑)くらいの感覚で。
最初の社長との面談でも、普通は応接間でお別れですが、外まで見送りにきてくれたことがとても印象的で、ここは絶対いい会社だと感じた。それは間違ってなかったですね。
社長/セカンドキャリアとして大久保さんはできすぎた好例ではあるんですが、会社としては今後も大久保さんのように活躍できるシニアの方をどんどん採用していこうという方針ができたのも事実です。
キャリアという意味では、国を超えて日本で働く具さんにも聞きたいですね。
具/最初の入社時は、日本語での営業をどこまでできるか不安でした。
最初は中国語が先に出てきて頭の中で変換する気持ちがあり、うまく伝わらないこともありました。ですが、入社2年目から本格的にお客さんを担当することになり、準備としていろいろ商品知識などを学んだことで自信がついてきたんです。また当時配属されていたグローバル営業部では特殊なメーカーさんや医療関係、食品系などさまざまな業種のお客さんを担当していたので、バラエティに飛んだ経験をさせていただきました。
再入社してからは松山営業所ですが、本社とはお客様の業種も扱う商品も全然違う。だからこそこれまでとは違う視点で物事を見られると思いました。本社で経験したことを踏まえて新たな提案ができて、新規開拓・受注につながることもあり、手応えを感じています。
社長/具さんも言ったように、営業所によって扱う商材は多種多様ですが、一つの営業所の中で扱う商品は、ある程度固定されてきます。そこに対して彼のように他の営業所を経験した人間が入ることで、「本社ではこんな商材扱っていましたよ」と新しい提案ができる。松山営業所を開設した頃からなかなかお取引に繋がらなかったお客様からの新規の受注につながった例もあります。
何かを変えるのはよそ者、若者、馬鹿者と言いますが、無理だなと思っていたところに風穴を開けてくれる存在として、よそ者が入ってくるのは非常に必要なこと。
当社は若手が発言することに対しても寛容な社風があるので、社員一人ひとりと各営業所の所長や管理職、私との距離も近い。非常に自由に提案しながらやってくれていると思います。
-
仕事と生活を切り離して考えるのではなく、
生活の一部に仕事がある。社長/男性にもさまざまなライフイベントがあり、家庭の事情や健康上の問題で戦線離脱を余儀なくされることもありますが、カムバックして再チャレンジできる場所を会社としてはできる限り用意したいなと思っています。大切なのは、自分が安心して働けるかどうか。仕事と生活が分離されるのではなく、生活の一部にここの仕事があるんだと思ってもらえるような環境でないと、どちらかに無理が生じると思うんです。
具さんは最初の入社時に結婚しましたが、当時は本社勤務だったので別の町に住む奥様とは別居でした。そういう背景もあり一度退社したわけですが、やはり無理をさせていたかなと思うところはありましたね。
具/再入社の際は、松山でキャリアを積みたいという希望を汲んでくださり、本当にありがたいです。
社長/やはり、家庭の順調さと仕事での順調さは両軸であると思うんですよ。仕事はバリバリやって評価されても家庭では評価されないのは哀しいですし、マイホームパパすぎて仕事がうまくいかないのも…。このバランスが難しい。両立ができる環境を整えないといけないとは思っています。なので、家族のことで仕事を休まないといけないことがあればどうぞと送り出せる環境を目指しています。
別府/そうですね。私は妻と共働きですが、子どもが熱を出して妻も近くに住む両親も動けないときには、社長はじめ周りのみんなに理解してもらって送り出してもらったことがあります。
社長/様々なライフステージがある中で、経済的な負担も生じますから、より一層仕事で活躍することが求められる。ですから私にできるのは、仕事をしやすい環境を作ることだと思っています。
ヒエラルキーのトップは社長と言いますが、私の考えは真逆で、幹部社員が活躍できる舞台を私が作って、彼らが現場のメンバーの活躍できる舞台をつくる。そういう構造であるべきですし、そのほうが組織ってうまくいくと思うんです。そのためには一人ひとりの背景を知っておかないといけない。家庭でのことは仕事のクオリティにも影響を与えるのでどっちも大事だよねというのを同意してあげること、積極的に理解してあげることが必要だと思っています。
-
より自由に、前のめりに。チャレンジし続けられる場所
社長/ジャスティンで活躍できる人はみなさんの目線から見てどんな人か、一言ずつお願いします。
大久保/現場目線で言いますと、リーダーシップを発揮できる人、自己啓発ができる人は活躍できると思います。ジャスティンは従業員ファーストの会社。とにかく環境が素晴らしい。上司に何でも相談できる環境が整っているので、積極的に発言できる人ならどんどん活躍できると思います。これからは若い世代の活躍が大事ですから、私は表に出るのではなく、下から支えてあげたいですね。
具/営業をする上で大切なのは、何でも疑問に思うことが大切かなと思います。ジャスティンで扱う商材はかなりの種類があるので、商品知識があるほどお応えできる。ただ決められた商品を販売するだけではなくて、お客さんとコミュニケーションをとる中でいろんな課題が見えてくるので、それらを汲み取るコミュニケーション力、提案力。それから勤勉さや探究心が求められるかなと。
また、提案した商品によってお客さんの事業がうまくいった時の喜びややりがいは大きく、それがさらなる展開にもつながっていくので、アグレッシブに挑戦できる人が活躍できる場所でもあると思います。
別府:まず、私よりも優秀な人がいっぱい入ってきているのは事実です(笑)。その中でも、早く自分で気づきを得られる人。早く気づいて、動ける人が活躍できる人だと思いますし、自分も一緒に仕事したいなと思います。ひとりひとりのバックグラウンドを
尊重した上で、活用していく。社長/最後に、今後の目標もお話ししてもらいましょうか。
具/現在、ジャスティンで外国籍の社員は私一人なのですが、人口減が進むなかで海外の人材は必要だと思うので先導的役割ができたらと考えています。教育面も含めて、外国籍の方もジャスティンで働ける環境づくりをしていきたいですね。
別府/中期的には、仕事を任せられる人材の育成です。今後は人材育成に注力していきたいと考えています。それから長期的には、私自身が責任ある立場を担うだけの実力を兼ね備えた人材になっていなきゃいけないと思うので、10年後、そういう立場をいただいた時に担えるように努めていきたいと思っています。そして培ってきたことを活かし会社に貢献していきたいです。
大久保/私は70歳までは修養します。なのでお願いします。それまでに加工のスペシャリストを育成したいと思っています。
社長/70宣言もいただいたことで安心です。高齢になられても会社で元気に働いてお金をもらうってよっぽど健康的ですよね。
ジャスティンとしては、中長期のことになるかもしれませんが、グループ企業10社で100億円の売上達成をビジョンとして掲げています。そのためには僕以外の社長が9名必要。その社長をつくっていくのが一つの目標です。男性、女性、技術者、商売人…いろんなキャリアパスの人が入ってくれたらいいなと。ジャスティンを支えてくれている一人ひとりのいろんなバックグラウンドが最大限活かせる組織をみんなと一緒につくっていくことが最大の目標です。
-
別府 満
グローバル営業部 課長 2005年入社
松山営業所からキャリアをスタートさせ、グループ会社への出向、購買部兼営業、観音寺事業所、営業企画室、東京営業所、グローバル営業部とさまざまな部署を経験。2017年課長就任。
-
具 冠成
松山営業所 主任 2015年入社
中国から留学生として来日し、愛媛大学卒業後ジャスティンに入社。家庭の事情もあり一度退職するも、2019年に再入社。自宅から近い松山営業所で再スタートを切る。
-
大久保 幸夫
観音寺事業所 2018年入社
60歳を機に転職し、キャリア採用で入社。観音寺事業所で取り組む特殊素材加工のスペシャリストとして、後進の指導に励む。