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DIVERSITY SYMPOSIUM

ダイバーシティ座談会[女性編]

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シンポジウム

ジャスティンを支えるリベロたちが語る、
キャリアとワーク・ライフ・バランス

女性初の管理職、営業職として女性活躍を体現する3名と、女性の働きやすい環境づくりに取り組む企画室室長。
さまざまな壁を乗り越えてきたみなさんに、自身の経験や女性活躍の思いについて語り合ってもらいました。

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リベロに込めた女性活躍への思い

  • 種田/ジャスティンでは、女性も一歩前に出て、男性と同じコートの上で戦っているんだという意味を込めて女性社員を「リベロ」と呼んでいます。サポーターではなくて、同じコートに立つ一員。電話番やお茶汲みだけが女性の仕事ではなく、性差関係なく一人ひとりの特技を活かして働ける環境づくりに取り組んでいます。2016年と2019年には事務職の女性社員が全員集合してリベロ倶楽部という会を実施したのですが、そこから「自分たち女性も意見を言っていいんだ」という雰囲気が出てきたかなと感じています。
  • 石川/リベロ倶楽部、圧巻だったよね(笑)。女性の事務だけで20名くらい集まって、こんなに仲間がいたんだって。昔から女性は3歩下がってというのがありますが、この会をつくってくれたお陰で、女性も頑張れる。ジャスティンは女性のフィールドが確立されてきているなと思います。
  • 吉川/リベロが社内に根付いてきたので、みんなの意識が変わってきた実感があります。それまでは「言いたいけど言えない」「言っていいのかわからない」というのがありました。特に本社と比べて営業所は女性事務一人で事務所を守らないといけない場面があります。事務であり、お客様から見れば営業でもある。そういう面ではみんなの意識が変わってきたことによって、これまで聞かれなかった質問があったり、次の人のために仕事をしやすいようにしてあげたりということが増えました。
  • 種田/リベロには本社と営業所との温度差や溝を無くそうという意図もありました。実際に、本社で研修を受けたいという営業所の女性社員からの希望も増えてきてよかったなと。事務から営業に転身した女性社員も増えましたし。営業の岡さんからみてリベロ倶楽部の前と後では何か変化はありましたか?
  • 岡/リベロ倶楽部の前と後で、事務員さん自身の気持ちも、営業や製造から事務に対する見方も大きく変わったように思います。それまでは、事務の仕事はここまでと皆が制限をかけていたように感じますが、リベロ倶楽部以降は、事務員さん自ら制限をかけずに一歩前に出て新たな業務にチャレンジするようになったんじゃないかなと。私たち営業が外に出ている間のお客様対応や急ぎの案件なども率先して対応してくれて助かっていますし、意識改革という意味では大きな機会だったと思います。
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女性初の管理職とキャリアの壁、
次世代へのバトン

  • 種田/次はキャリアの話になりますが、吉川さんも石川さんもジャスティンの女性社員としては初の管理職。吉川さんは2013年、石川さんは2015年に係長に就任してもらいましたが、それもいろいろありましたよね。石川さんには一度断られましたし(笑)。
  • 石川/昔の頭があるんですよね。女性が前に出るのは…というのがあって。私がそんなことできるのかという不安が先に立ちました。でも、先に入社された吉川さんが係長になられたことを聞いて、私が地団駄踏んでいると後が続かない、後の人のことを考えたら自分も頑張らないとって思ったんです。
    私は結婚してから入社したので、それまではただの主婦でした。ここに入社したおかげで、自分が頑張れることができた。管理職をさせてもらえるなんて思ってなかったですし、まさかこんな機会をいただくことになるなんて…なんか涙出てくるなぁ。この会社に入って、本当に人生がいい方向に転がっている。宝くじに当たったみたい。本当にありがたいと思っています。
  • 種田/この座談会のお話をしたとき、泣いて喜んでくれたんですよ。私も泣けてきます。
    女性初の係長をお願いした吉川さんはもう力技で、なるしかないよなと(笑)。組織を作っていこうとしたら、人の良いところも悪いところも冷静に判断できる人が必要不可欠だなというのがあって。だから、入社の早い吉川さんには絶対断らせないぞと(笑)。
  • 吉川/最初は自分に務まるのかという不安がありました。ですがそれと同時に、自分が今までやってきたことを見てくれていたんだなという嬉しさもありました。上司や先輩の仕事を側で見てきて、到底かなわないし、あんな風にはなれないと思っていたので、「そういう風にはできません」と種田室長にお伝えしたら、「真似しなくてもいい。吉川さんらしい係長として活躍してくれたらいい」と言ってくれて。それなら挑戦してみたいなと思いました。
    私自身全く事務の経験がないところからスタートして、いろんな部署を経験する中で、いろんな人が教えてくださった。なので、新しい人が入ってきたときには、いつも当時の自分を思い描くんです。
  • 石川/自分がわからなかった分、どうわからなかったかを教えられるんよね。
  • 種田/二人は、変なプライドを持っていなくて、それよりも自分の知識を知ってることを教えてあげようというのを感じます。
  • 石川/教えられることがあるというのは本当に嬉しいんですよね。自分も成長したんだなと。今一緒に職場にいる子たちが、後輩に教えているのを見て嬉しいなって思います。「教えられるというのは、自分の身になっているということよ」って。いつも後輩に話すんです。
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女性が営業として
活躍する道が開けたとき

  • 種田/女性初といえば、ジャスティン初の女性営業の岡さん。何度も断られましたが、社長が何度も説得して、口説き落としました(笑)。入社当初は営業補佐でしたが、その段階から数字を持っていて、目標額も他の営業と遜色ない数字を出してくれていたんです。これはもう営業補佐の仕事を超えているので、営業をお願いしようと、慎重に慎重を重ねて(笑)。
  • 岡/私は営業が自分に向いているとは今でも思ってないんですが、先輩が作ってくれたレールが敷かれていたので入りやすかったというのもあるし、補佐として入ったときも女性の先輩がいたので、仕事はしやすかったですね。
    ただ、この業界はまだまだ男性社会なので、営業先でも女性を見かけることはほぼなくて…。注目されるからしっかりしないといけないなという意識は芽生えました。女性だからと言われないようにというのは当時からありますね。それに、みんなが言われているように、私も、役職があってもなくても関係なく、縁の下の力持ちという気持ちがあるので、やる仕事は変わらない。そこはブレずにやっていきたいと思っています。

女性の人生は忙しい。
だからフォローできる体制が必要不可欠

  • 種田/女性って人生いろいろですよね。結婚して、子どもを産んで、育った後には介護が回ってきて…。女性の人生って忙しいなと思うんですが、大変なときを会社としてどうやってカバーしていくかはこれからの大きな課題だと感じています。結婚して、子どもが生まれて大変な時もある、病気や介護で休まないといけないときもあるけど、そのとき、お互いが理解して助け合える環境になればいいなと思っています。課長の吉川さんと石川さんにもそういう話をして、それで2人もなんとかやりますからと言ってくれるので、産休・育休なども取得してもらえる。それができる体制を一緒に作っていってくれるのが本当に心強いです。
  • 石川/私は子育てが終わってだいぶ経ちますが、私が子育てしている頃から比べると、一般的に女性の働く制度ができあがってきているなと感じます。今は夫婦で助け合って、ともに正社員が当たり前。子育てもして家のこともして…本当にパワフルだなと思いますね。やっぱり、それに対して会社が制度を整えてくれているのは大きいと思います。
  • 種田/理解がある社員を増やすのも大切。ジャスティンでは、会長の代から「女性の人生は子育てが終わってからが本領発揮」ということで、積極的に女性の採用をしてきました。子育てが終わって自分のキャリアを築いていく。そういう理解が会社全体にあるので今の若い女性社員も制度を取得して働けるのだと思います。
  • 吉川/家族が体調を崩して病院に付き添う場合でも、みんなが気持ちよく休ませてくれる。お互いの家族のことまで心配し合い、お互いに業務のフォローをし合っているいい環境だなと感じています。
  • 種田/吉川さんや石川さんが率先して、誰かが休んでも大丈夫なようにいつも気遣ってくれているからこそです。仕事以外のライフワークも尊重したいと思っています。岡さんは毎年夏に有休を取っていますよね!ソフトボールの全国大会に出場されてるんですよ。
  • 岡/たいしたことないんですよ(笑)。夏にソフトボールの全国大会があるので、数日お休みをいただいています。愛媛県のソフトボールのクラブチームに所属して、今も続けています。
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女性活躍の先駆者として、
後に続く人へのメッセージ

  • 吉川/女性がリーダーになりたいと思っても、環境が整っていないと難しいのかなと思います。会社の環境もそうだし、家庭の協力もないとなかなか難しいと思うんです。そういう意味では、ジャスティンは環境が整ってきているので、ずっと働き続けたい、リーダーを目指したいという女性は大歓迎です!
  • 石川/先駆者としてという、そんなに偉そうなことは言えませんが、この会社に入らせてもらって、経験してきたことを後輩に伝えられたらと思っています。
    自分がやっていることが正しいかどうかはまだわかりませんが、教えるというのは信頼関係があってこそ。ですから信頼関係を構築していけるように、後輩に受け継いでいけたらと思います。
  • 岡/私は松山営業所で、ほかの女性営業さんは別の営業所にいるので、吉川さんや石川さんのように近くにいて仕事をするというのではないですが、聞いてくれたら、自分はこうしているよということは参考程度にはお答えできるかなと思います。
  • 種田/これは岡さんのいいところだと思うんですけど、女性だからというブレーキを自分でかけずに営業しているなと。女性営業がいない頃から所長やほかの男性営業がやっていることを見て実践している。なので後に続く女性営業もそれでいいんだって思えているんだろうなって。
  • 吉川/いつもお客様に迷惑をかけたくないって言ってるよね。お客様に男性も女性も関係ないからと。
  • 石川/商品のことでよく岡さんから問い合わせがあるんですが、細かいところまで確認がある。お客様からどんな要求があっても答えられるようにと先を見越して準備しているのが本当にすごいなと思いますね。例えば受注個数が100個から1000個に増えたらどうなるか、事前に様々な状況に対する答えを用意している。だからお客さんにスピーディーにお答えできるんだよね。
  • 岡/いかに効率よく仕事をするかを重視しています。何度も確認することになると、お客様だけじゃなく一緒に働く人たちの時間も奪うことになるので、自分の中で想像がつくことは事前にと考えています。
  • 種田/3人ともジャスティンのパイオニアとしてやってくれているから今があるんだなと改めて感じました。次に続く社員も育っていて、彼女たちにはもちろん3人をロールモデルとして見習ってもらいたいけど、コピーにならなくてもいいと伝えているんです。それぞれの人生、個性があるのだから、一人ひとりがパイオニア。
    この3人ならどんな後輩が来ても受け止めてくれる懐があるので、どんと失敗を恐れずにぶつかっていけば、ジャスティンの女性ももっと活躍してくれるんじゃないかな。ですよね。
  • 石川/はい。どんと!
  • 岡/頼もしい!